子供が本命高校受験に失敗して1年…時間が経過して思うこと
昨年、当時中3だった娘が公立高校を受験したものの、残念ながら合格することができませんでした。
受験した高校は、娘の学力から見て無謀な挑戦というレベルではまったくなくて、正直「置きにいった」レベルの高校で。
だからこそ、当時の私はなかなか不合格という結果を受け止めきれず、記事という形で気持ちをつづりました。
ただただ勢いで書いた記事ではありましたが、現在もいろいろな方に記事を見ていただけているようです。
「本命高校不合格」という結果を知ってから、もうすぐ1年 になりますが、今回は本命の公立高校に進学できず、滑り止めの私立高校に進学することになった娘のその後と、私の心境について率直に書いていこうと思います。
きっとまとまりはありませんが、よろしければ見ていってくださいね。
高校受験に落ちてから1年が経って思うこと
前置きの文にも書いていますが、娘が本命の公立高校受験に失敗して1年が経ちました。
私たちが住んでいる埼玉県の公立高校の受験は、実質一発勝負となるシステム(一応定員割れの高校で二次募集する場合はある)となるため、公立高校受験の失敗は、滑り止めの私立高校への進学が決定する…という流れが一般的なようです。
うちの娘も例にもれず、滑り止めとして合格していた私立高校に進学することになりました。
高校生となった娘の状況と、私の心境を振り返っていきます。
高校生となった娘の状況
私立高校に進学した娘。
受験結果が出てしばらくは少し落ち込んでいたり、イライラしやすいところがありましたが、中学校・高校ともに休校期間に入り、家で好きなアニメやドラマを楽しむ時間が増えたからか、少しずついつもの娘に戻っていったような印象です。
夏頃に娘と話したとき、娘は「本命高校は公立だったけれど、本当は私立に行ってみたかったから私立高校に行けて良かった」と言っていて。
文字にすると強がりから出た言葉に見えるかもしれませんが、決して強がって言っている感じではなかったのです。
ただ、公立高校に落ちた時のしょんぼり感もぜったい嘘ではなかったので、決して公立受験で手を抜いて公立高校に落ちたわけでもなさそう。
1年前を振り返って考えてみると、高校の説明会や相談会に行ったとき、私立高校の時の方が娘の反応が生き生きとしていた気がしたのですよね。
私立高校は校内の設備が綺麗で、大学受験対策などの学習環境も公立に比べて整えられているところが多かったです。
学費面を気にして本命高校を公立にしてくれていた娘ですが、本心としては私立高校に行ってみたい気持ちも根強く持っていたみたいで。
結果としては、娘の行きたい高校に行かせることができてよかったのかもしれません。
残念なことに、進学先の私立高校では学校行事はこの一年間すべて中止となってしまい、せっかく入った部活(文化部)も数えるほどしか活動できませんでした。
高校生活を満喫している…とは言い切れない環境が続いていますが、友達もできたようですし、娘なりに現在の環境を受け入れながら過ごしているようです。
母親な私の心境
わりと淡々と高校に進学した娘と比べると、私はショックだったり動揺だったりをしばらく引きずっていたかもしれません。
もちろん、娘の前でいつまでもしょんぼりしていたわけじゃありませんよ。
ただ、娘よりは完全に立ち直るのにちょっと時間がかかりました。
卒業式・入学式が保護者不参加という形で行われたことで、形式的に節目という実感を親として持ちづらかったこともあるかもしれません。
何よりも、ぶっちゃけ一番しんどかったのは金銭面の不安感でした。
公立よりもどう考えても高い、私立高校の入学金等の費用に授業料。
学校が休校で全然勉強できていないのに、満額で予定通り支払われていく。
国や自治体から給付金が出るといっても、実際に支払われるのはかなり後なので、もし給付金がなかったらどうしようという不安でいっぱいでした。
娘のためには私立で良かったと思いたいけど、やっぱり今後が心配という気持ちがなかなか消えなかったです。
ただ、9月になったあたりで、金銭面を含めて心の底から現実を受け止められるようになったと感じられるようになりました。
立ち直るために、何かきっかけがあったわけではありません。
ただ、ふと冷静に考えられるようになっている自分に気がついた…という感じ。
時間が経つことでやわらぐものも、あるということなのでしょう。
普通じゃなかったこの一年、そしてきっとこの先も…
2020年、そして2021年と、大きく変わった世の中の状況。
2019年夏~秋に参加した高校説明会で想像していた高校生活は、きっと半分くらいしか実現できていない気がします。
冷静に考えれば、思ったよりは授業はあったように感じているのですが、学校行事が全くなく、最低限の人数で行われた入学式くらいしかイベントがなかったことが大きいのかもしれないです。
2019年の私は「1年くらい我慢すればきっと落ち着く」と考えていましたが、1年どころかまだまだ普通じゃない状況は続いていきそうな気配がしますよね。
きっと、ここまで我慢すれば元通りの生活になる…というものではなくて、少し良くなったり悪くなったりを繰り返していくものなのかもしれない…と考えるようになりました。
もうすぐ娘は高校2年生になりますが、もしかしたら高校2年だけではなく高校3年も、その先も「普通じゃない」状況は続いていて、普通じゃない環境が普通になってくるのかもしれないです。
でも、きっといつかこの状況を懐かしく思える日はくるはず。
思うようにいかなかった2020年だったかもしれないし、もしかしたら2021年も同じように思い通りにいかないかもしれない。
だけど、この先の人生のバネになるように、そして少しでも楽しい時間を作って悔いのない高校生活を娘に過ごしてもらいたいものです。
それでは、今回はこのへんで。