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公共職業訓練の仕組みを説明します【スキルアップ&再就職を目指すあなたへ】 

雇用保険に加入していると、退職して次の仕事に就職するまでの間に、失業手当が給付されることは有名ですが、再就職を目指す人に向けた「公共職業訓練」という仕組みがあることをご存じですか?

公共職業訓練はハローワークで求職活動中の方であれば、受講料無料で(教材費等の負担は有)失業手当を貰いながら、自分の興味のある分野の勉強をすることが可能な制度なのです。

これまでの仕事とは違う業種での転職を考える方、再就職に向けてスキルアップを考えている方には、メリットの大きい制度になっています。
退職予定のある方、すでにハローワークで求職活動中の方は、公共職業訓練の仕組みを覚えておくことで選択肢が増えますよ。

今回は、この公共職業訓練について説明していきます。
※この記事内の情報は、2020年2月現在のものとなります。

公共職業訓練とは

公共職業訓練は、国または都道府県が、離職者、在職者、学卒者を対象に実施しているものです

最近では、雇用保険を受給できなかったり、失業手当の受給が終わっている方を対象にした求職者支援訓練も含めたものを「ハロートレーニング(公的職業訓練)」と総称しています。

www.mhlw.go.jp

スキルや知識が乏しい状態で、このままでは希望の職種に就職することが難しい方を対象に、必要なスキルや知識を身につけて希望の職種に早期就職できることを目指す制度です。

ハローワークで求職活動中(予定)の離職者の方に向けた公共職業訓練が有名ですが、高校等を卒業された方や、在職中の方を対象にした職業訓練もあります。

受講費は無料(教材費等の実費負担あり)

ハローワークで求職活動中の離職者が公共職業訓練を受講する場合、受講費は無料です
テキスト代などの教材費は支払いが発生するため、完全無料とはなりませんが、自力で資格スクール等に申し込んだ場合を考えると、圧倒的にお得です。

なお、在職者・学卒者を対象とした職業訓練の場合は、受講費は有料となります。

失業手当(基本手当)を貰いながら受講できる ※条件あり

一定の条件(※失業手当の残日数)がありますが、受講期間中は失業手当を貰いながら学習することができます

そのため、収入面を気にすることなく職業訓練に専念することが可能になっています。

条件を満たせば、自己都合で退職した場合に発生する待機期間に関係なく失業手当が受給されたり、失業手当の給付日数が過ぎていても、受講終了まで延長して失業手当を貰うことも可能になっています。

交通費(通所手当)も支給される

職業訓練を受講する場合、電車やバスの定期券代も支給されます。支給額の上限があり、最短ルートで金額が計算されます。
定期券のチェックがありますので、ズルは出来ない仕組みです。

車や自転車で通学する場合も支給されますが、通学距離が2kmに満たない場合は支給されません。

希望の内容の講座のあるスクールが自宅から離れた場所にしかない場合も多いので、交通費の心配をしなくて済むのはありがたいですね。

受講手当も支給有

受講した日の最大40日という上限があるため、3ヶ月の講座でも途中で支給が終わってしまいますが、1日500円の受講手当も支給されます。

全期間ではないのは残念ですが、それでも支給があることは心強いです。

講座は色々なものがあり、期間もさまざま

職業訓練の講座はさまざまなものがあります。

自動車整備、電気工事などのものづくり系、プログラミングやWebサイト作成などのIT系、そして介護や医療事務などの医療系、簿記やWord&Excelを学習する事務系などがあります。

実際に開講されている講座については、ハローワークのインターネットサービスで確認することができますので、気になる方は調べてみてくださいね。

ハローワークインターネットサービス - 職業訓練検索・一覧

受講期間は講座によって違いがあり、短いものなら3ヶ月で修了しますが、長いものですと1年というものもあります。
そして、基本的には平日の週5日授業となります。

受講するにはハローワークで手続きが必要

離職中でスキルアップを目指している方で、勉強してみたい分野の講座が見つかった場合は、まずはハローワークに出向いて職業訓練について相談をする必要があります

ハローワークを通して願書を出すのですが、願書を出すまでにスクールに見学に行くように指示されたり、願書に書く文章の添削をされたりする場合があるため、願書を提出するまでの間に何度かハローワークに行く可能性が高いです。

願書提出の締め切りがまだまだ先だと思っていても、実際に願書を提出するまでに時間がかかる場合もありますので、早めにハローワークの窓口に相談しに行きましょう。

スクールで試験がある(不合格の可能性も有)

願書を提出すると、指示された日時に職業訓練の試験があります。面接だけの場合と、筆記試験もある場合があります。

この試験に合格しないと、どんなに希望している講座であっても、職業訓練を受講することができません

合格の基準はわかりませんが、志望動機や状況などから、講座で得られる知識やスキルが必要だと判断された人が優先的に合格できるのではないかと思われます。

公共職業訓練という選択肢

ここまで、公共職業訓練について説明してきました。

この公共職業訓練は、失業手当や交通費を貰いながら、ほぼ教材費の負担のみでスキルアップを目指せる制度ということが伝わったでしょうか?

失業手当の受給にも関わるため、欠席などの条件がかなり厳しく設定されているので、求職活動中の片手間に勉強しておこう…というスタンスには公共職業訓練は向いていません。

ただ、再就職のためにスキルアップしたいことが明確になっている方であれば、費用面の心配をせずに学習に専念できる公共職業訓練はとても便利な制度になっています

今の自分が出来る仕事を選ぶだけではなく、もう1つの選択肢として、公共職業訓練でスキルアップを目指してみるのはいかがでしょうか?

私は公共職業訓練で3ヶ月間勉強していました

2017年1月から3ヶ月間、当時求職活動中だった私は、公共職業訓練でパソコン(主にWordとExcelについて)の勉強していました

3年が経った今でも公共職業訓練で勉強することができた3ヶ月は、人生の収穫だったと思っています

求職期間中はついつい求職中という立場でありながら家にこもってしまいがちだったのですが、公共職業訓練で求職者仲間と勉強することは、なかなか日常では出来ない経験をすることが出来ました。

講座の内容やクラスメートなどで印象は異なるのでしょうが、興味のある方はぜひ公共職業訓練のことを調べてみてくださいね。

私が公共職業訓練で勉強することにした理由、勉強した内容、そして職業訓練を修了しての感想については他の記事にそれぞれ書いていく予定です。
※2017年に書いた元記事の再編集作業中のため、再度アップするまでに少し時間がかかります

それでは、今回はこのへんで。